Econ101は楽だよ。

読売社説 公的教育投資 国際競争に堪えうる大学に : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞) - finalventの日記
アメリカの大学には学生ごとにカウンセラーが付くのだけど、留学したときに、あなたは日本人だからということでカウンセラーに奨められたのがEconとAccountingの100と200レベルだった。
初歩レベルだと授業中の英語も簡易なものを使うし、週に2回の大教室での教授の授業と週1回のTAのフォローアップの授業ががあった。そもそもEconもAccountingも図表や数値の理解がすべての授業なので、確かに計算能力に優れる日本人からすると、アメリカの授業に慣れるには適正かもしれない。

逆に辛かったのは、ATL(American Thought And Language)で、簡単に言うとアメリカの一般文化や歴史を学ぶ授業で、全学部必須だった。週に1冊、書籍を読んで来いとかがザラで、それを踏まえて、ディスカッションやレポート提出、グループワークがある。こっちも必死で読むのだが、何せアメリカ人と比べて読むスピードは遅いし、文化や歴史のバックグラウンド抜きに読んでいるので、ディスカッションを聞いていても、なんでそういう意見になるのかわからんことがよくあった。

EconやAccountingと異なり、ATLはクラス規模が小さいので、僕にとってはPhilosophyと並んで地獄の授業だった。

ちょっと話はそれるけど、僕がEcon101、102、201の教授がたまたまスティグリッツの直弟子だった。アメリカの大学/大学院の場合、面白いのが、国内で名を馳せている学者もたまに大学に降りてきて、入門編クラスの教鞭をとっていることだ。
僕の専攻外だったけど、話が面白かったので、その教授の授業を取っていた。その時は知らなかったが、日本に帰って、その先生の論文が普通に和訳されていたので、驚いたことがある。