常に卵の側に

村上春樹: 常に卵の側に
村上春樹は以前にプリンストン大学で講義をやっていたりするので、英語のスピーチは慣れたものだと思うのだけれど、相当言葉を選んだ美しいスピーチだった。そして、英語が不確かな国々の人々にも伝わるように簡易な言葉を用い、またいずれ我々日本人など多言語にも訳されることも考慮に入れて、原稿を作ったのだと思う。小説家というよりもプロの表現者として、素晴らしい姿勢であり美しい表現だった。

自分も一人の人間として、状況と規模は違うとはいえ、社会と個の対峙において意思決定や自分の立ち位置を表明しなければならないことはこれまでもあったし、今後もある。村上春樹の姿勢を見習わなくてはならない。