Springroove09@幕張メッセ

Springrooveは開始以来毎年行っていて、今年も惰性でチケットを購入した。
でも、今年は例年に比べてラインアップがR&B寄り。Hiphopが見たい自分としてはあまりシズらないメンバーで、正直会場までの足取りは重かった。
でもチケットも高いことだし、行かなきゃなと思って会場に到着したのは16時。

例年に比べて客足が悪い。先週のOasisと同じく2つのホールを使っているのだけれど、ホール後方まで人だらけだった先週と違って、だいぶスペースに余裕がある。踊れるどころか、おかげでJohn Legendを横になって寝ながら聞くという、ある意味これぞフェスというスペースの無駄遣いができた。


以下一言コメント。

T-PAIN

そこそこ盛り上がる。

PUSHIM

ジャパニーズレゲエはイマイチよく分からん。湘南の風ぐらい振り切っているとわかりやすいけれど。

加藤ミリヤ

飯を食っていたり寝ていたり。
最後に皆が知っている曲をやりますとか言うので、『そこにいるよ』だなと話していたら、全然知らない曲だった。

Craig David

昔はUKから来たR&B青年だったけれど、ずいぶんフェロモンが出るスターになった。

John Legend

ピアノ弾き語りだけじゃなくて、立っても唄う。黒い革ジャンで拳に革のバックルを付けているので、刑事っぽいが、背が小さいので弱そうだ。
上記の通り、寝ながら聞いていたが、"Ordinary People"のメロディが流れたところで、やはり背を正して聞こうと思い立ち上がるが、会場はあまり盛り上がっておらず。
おい!ここで盛り上がらんで、どこで盛り上がるのだ!と言いたくなるが、正直、会場に入ってから客の少なさもそうだが、会場のぬるさもかなり気になる。

今年でSpringrooveは終わりかもしれない、と思った。
もしかしたら僕がついていけてないだけかもしれないので、途中だけど帰ろうかなとも思った。


しかし、次のAKONが凄かった。

AKON

まさしくエンターテイナー。持ち時間中、客を煽り倒す。50分ほどのステージで歌ったのは20分。残り30分が煽り。しかも、20分ぐらいはステージから降りてひたすら客の近くで煽り続ける。

まったくジャンルは違うのだけどAndrew W.K.のように過剰なまでに観客との距離感やコミュニケーションを大切にする人だ。このステージで観客が喜ぶには、観客との一体感をつかむには何をするべきかを、一番初めに考える人なのだろう。

日本人は英語が話せない。だから、シンプルな言葉で汗だくになって身体いっぱい動かしてパフォーマンスする。最後は観客との握手攻めにあって終わり。
同じく客席と煽りまくるガチムキな相方のDJのキャラ含めて今日のMVP。これだけでチケット代の元は取れた。
ジャンルは関係ナシに、またどこかで見たい。フジロックでも全然いける。

AKONって合コンに行ったら最強だろうな。場の空気を全部持っていく。

T-BOZ&Chilli from TLC

客が暖まったところで、トリのLeftEye抜きのTLC。当時はあんまり聞いていなかったけれど、それでも知っている曲が多いし、映像を見ると懐かしさがこみ上げる。


もうT-BozもChilliも30代後半。体力的にはつらくなっているはずだけど、しっかり鍛えてきたのかダンスのキレが凄い。というか、もとからこの人たちは普通に上手い。最初の数曲は口パクだったけれど、許す。


ステージ前方にいた客席の歓声が凄い。ほぼ悲鳴。TLC同様にファンも年を取ったはずだけど、LeftEyeの不慮の事故以降、予想だにしなかった日本での再会だから、時間を越えてあの頃に戻るのも分かる気がする。


近くにロッキングオン渋谷陽一さんがいたが、AKONを見てずっと爆笑していた。 最近のロッキングオンははっきり言って誌面に読むべきものはないけれど、渋谷さんのライブに実際に足を運んで見るスタンスは素晴らしいと思う。もう髪の毛も眉毛も白髪が混じっているけれど。

確か渋谷さんはブラックミュージックも詳しいはずだけど、今のロッキングオンの誌面にほとんど介入していないのかね。08年のベストアルバムにOasisColdplayとか書かれると萎える。ロッキングオンもJann S. WennerのRolling Stoneと同じ運命を辿っているのでしょうね。