J1第10節 浦和vs名古屋 (埼玉)

闘莉王埼スタ参りを見ようと思いチケットを購入したが、今節は累積警告で出場停止。まあ、出場したら試合がかなり荒れた可能性があったので、出なくて良かったかもしれない。

前節に鹿島とG大阪の大人のサッカーを見たので、余計に浦和と名古屋双方の試合のコントロールやプレーの細部の拙さが目立った。

名古屋の先制点は三都主のFKをケネディが頭で合わせたゴールだが、競り合ったのはCBの山田暢久。CBで起用されているのは暢久の経験やユーティリティーセンスを買われてであって、空中戦能力ではないはず。セットプレーでは明らかにミスマッチだった。

名古屋の4-3-3は中盤の3人が働きバチのように、自陣と相手陣のぺナルティボックス間を縦横無尽に駆け回る運動量と献身性が必要だと思う。清水時代は利己的なプレーが強かった三都主が名古屋ではチームプレイヤーとしてちょうどいいバランスで守備にも回れていることに驚いた。もともとテクニックやロングキックなどは一級品の選手。怪我で不遇の時間をすごした浦和時代を経て、ストイコビッチに拾われた名古屋では楽しそうにサッカーをしている。
一方で失望したのはブルザノビッチ。今の名古屋のコンセプトで中盤にいながら守備に行かないのだったら、先発で使ってはいけないと思う。プレイスキックやシュートなどで見るべき能力はあるらしいのだけど、ブルザノビッチは今の名古屋にとって完全に守備の穴となっている。

最終ラインの拙い足元の技術も含めて、ストイコビッチの狙いとするサッカーは今季も実現が難しいかなぁと思う。現在の陣容とやろうとしていることが噛みあっていない。

浦和はようやくフィンケの目指すサッカーと若手の成長がチームに善循環を起こしつつあり、山田直やサヌ、スピラノビッチなど期待するメンバーがチームにもどりフィットした時からが勝負なのだろう。できれば、ポンテがチームに残っている間にその新しいサッカーの片鱗を見せて欲しい。今日の試合終了直前のバタバタぶりを見ていると、まだ伸びしろが大きい分、チームとして未成熟だ。
サポーターとして追いかけるには、今が一番面白いころだとも思うけれども。

MOM:ポンテ