昨日の帰りの電車で野球の話している人が多し。

昨日は会社のテレビでWBCを見て帰ったのですが、いろいろ野球の底力を感じましたよ。

月曜の18:30の試合で試合開始から東京ドームが満員だったこと。
8回の中島の送りバントに関して、世代を超えて喧々諤々議論できること。


日本という国において、野球というスポーツはまだまだ世代や性別を超えたスポーツなのだなと思いました。普通の人でも采配や技術論を語れることができるのは凄いと思う。


WBCの日本代表に関していろいろと思うのですけれど、なぜここまで観客が入り視聴率が取れるのかということを、サッカーの日本代表と比べた場合に考えると、

― 代表の年間試合数が少ない。WBCと五輪ぐらいしか代表チームを編成する機会はなく、定期的に活動しているチームではないので、召集される選手にとっても見に行く観客にとっても、野球日本代表というブランドはプレミア感がある。

― イチローや松坂などMLBの選手を召集できる機会で、全力でプレーしてくれる場である。秋の日米野球は花試合だし、隔年で行われる春先のMLB公式戦はどうも時期やフィットネスの関係で生ぬるい試合が多い。アジアラウンドの場合、これまでの因縁から開催時期に関わらずガチンコなので、面白い。

サッカーとWBC日本代表の違いは、年間スケジュールや年代別代表などで重層的にチーム強化や育成を行わなければならないサッカーと、強化や育成は各球団に任せて、勝つために必要な選手を招集して短期的に大会で勝てるチームを作り上げる野球の違いかもしれません。
どっちかというと、今のWBC日本代表はサッカーのブラジルやアルゼンチン代表に近いのかもしれない。

強化のためにはサッカーの日本代表は数多くの試合を行う必要があるのですが、興行として考えると多すぎるのも興味が減っていきますね。むしろ、人気を上げたいのであれば、試合数を絞ってその代わり海外組を確実に召集できるようなスケジュールと相手を協会は選んだ方がいいのかもしれない。

取りとめもなくそんなことを考えていました。