J1第3節 

大宮vs神戸 1-1(NACK5)

スタジアムで観戦。前節TVで見た神戸に良い兆しを感じたので見に行った。
NACK5の入口で大宮のタオルマフラーやらMDPやらが入ったビニールバックが無料配布されていた。開幕節でもないのに。やっぱりNTTは金持っている。
話が逸れたついでにもう少し書くと、以前と比べて大宮駅前からスタジアムまでの間に、アルティージャの影響を感じるようになった。営業活動頑張っていますね。


試合を通してボールを丁寧に回していきながらゲームを組み立てる神戸と、高いエリアでのボール奪取から時間を掛けずにハーフカウンターを狙う大宮の構図だった。
神戸は中盤が面白い。キムナミル、松岡のダブルボランチは昨季同様安定感があり、二人の周囲をダービッツのように猛犬役として田中英雄が広範囲に慌しく駆け回る。オシムが羽生などを指して水を運ぶと言っていたが、まさしくそれ。配球役のボッティを含めて、神戸の中盤は頻繁にポジションチェンジをして組み立てる。でも今日はボッティのキックの制度がイマイチ。ボッティは前半のみで退く。


大宮はこれまでのピムー三浦路線のスリーラインでのゾーンディフェンスからもっとフレキシブルに積極性を強めたディフェンスに変わった印象を受ける。奪ったら前線にすばやく渡すか、もしくは攻撃を組み立てられる橋本早十がフリーの状態でボールを持つと大宮はチャンスが広がる。
FWではルーキーの市川が面白い。これまでの大宮の日本人FWにはいない一人で突っかけるタイプなのでラインの裏に飛びさせる動きがもっとできると攻撃の幅が広がるのだけれど。一方で先発起用された鳥栖から移籍の藤田は良くなかったが、途中交代で入った石原は良かった。市川とはまた違い、タメを作る動き、スペースを作る動きができる。速攻だけではなく、ポゼッションで繋ぐことも考えた場合、石原は使える。


それにしても両チームともディフェンスが堅い。大宮のマトと富田のCB。神戸の宮本、北本と松岡、キムナミルのセンターラインをこじ開けるのは簡単じゃない。お互いにいい補強をしたし、今年は両方とも手ごわいチームになると思う。


神戸の先制点を取ったのは吉田孝行フリューゲルス時代の同僚、波戸との1対1を制し、技ありのシュートを決めた。フリエの後、横浜FM、大分、
横浜FM、そして神戸と転々としてきたけれど、いずれも重宝されて結果を残してきた。労を惜しまないテクニックのある素晴らしい選手。