横浜FMのガバナンスは壊滅的。

俊輔獲得失敗で横浜M社長に辞任要求


この記事の情報を鵜呑みにした上での感想だが、わかったことがある。

組織のガバナンスが壊滅的な状況。

(中略)
斎藤社長はこの日、事前通知なしに説明会を開始。説明会では、契約間近で決裂した経緯を明確にする声が上がったが、同社長はその疑問に対する説明をしなかった。社員からは「どう責任を取るか、ご自身でお考え下さい」と社長に辞任を求める声が上がった。
獲得失敗の場合はフロントの責任を追及する考えを示していた木村監督は「プロが運営をしているから、何があっても終身雇用というのはどうか。現場だけが(人事で)切った張ったしている」と怒りをにじませた。

スポーツチームを運営する場合、

  • オーナー(親会社)
  • 経営陣+フロント(GM含め)+社員
  • 現場(監督、選手)


のトライアングルバランスによる統治がしっかり為されていることが絶対条件だと思うが、記事を読む限り、この三方のバランスが壊れているどころか、公の場で社員が経営陣の信任を問うという破滅的な信頼関係になっている。

横浜FM(日産)にとって、今は投資よりも出て行くキャッシュを最小限に抑えたい。


俊輔を獲得するということは、すでに報道で既出の通り、クラブに莫大な経済効果をもたらす。ただし、その一方で支出も膨らむし、俊輔効果で得る収入が入るまでの一定期間、確実に俊輔関連事業のの支出でキャッシュは出て行く。

親会社を含めて経費削減を進める会社にとって、俊輔の獲得は堅く考えれば身の丈に会わない投資。


キャッシュアウトを抑えたい会社にとって、俊輔獲得は魅力的だが俊輔バブルが終わった後のリスクとキャッシュフローを考えると、ここは見送るという親会社の判断も実はわからなくない。



ただ、先日も書いたように、長きに渡って俊輔獲得に対して公に手を上げながら、横浜FMのフロントの対応がお粗末過ぎた。クラブは逆に大きなダメージだけを背負ってしまった。