J1第16節 FC東京vs清水 2-1 (国立)

前節良い勝ち方をした両チームの対戦。

公式発表では28,987人となっていたが、バックスタンドは緩衝地帯を除いて2階席までほぼ埋まっていたから、招待券が結構出回っていたのかもしれない。アウェーの清水側も満席。いつも思うのだが、清水は関東圏の試合では観客動員に大きく貢献している。開催のホームクラブにとって誠にありがたいチームである。


ハードワークに勝る両チームであるが、試合展開とともに出足が勝ったのが東京。清水のボールホルダーに対する囲い込みの速さが素晴らしい。中央ではこのプレスに苦慮するので、清水はすばやくサイドに散らして攻めたいのだが、東京にはサイドにカボレ、石川、そしてSBの徳永、長友がいる。サイドの闘いでも東京の後手を取る。


そうなると、清水が東京を上回るポイントはヨンセンの高さになるのだが、ヨンセンへのフォロー、そしてキックの精度でヨンセンを活かすことができず。後半13分に自身の同点弾で追いついたが、周囲に使われて活きるタイプであるだけに、これからも清水のプレーレベルが変わらない限りヨンセンの良さは出てこない。


清水がこれまで勝ち点を取れないのはいろいろ要因があると思うが、プレースキックの精度にも問題があると思う。通常の流れで点が取りづらい状況にあるのならば、セットプレーで補うことができるが、今日の清水のキッカーはほとんどエリアに蹴ることができなかった。


東京は米本と石川が素晴らしい。特にここ数試合の石川は素晴らしい。ボールを持って前を向いたら何かが起こるという期待感を抱かせる選手になった。今のままだったら文句なしで代表に選ばれるだろう。