ゼロックススーパーカップ 鹿島vsG大阪 (国立) 1-1(PK 5-3)

これまでゼロックススーパーカップは、日本のシーズンの幕開けとして行われているが、昨季のリーグ王者の鹿島と天皇杯王者のG大阪はすでに今週のミッドウィークにACLを戦っているため、すでに公式戦2戦目で、初物感という気はしない。

両クラブとも来週末のJリーグ開幕後も、ミッドウィークにACLのグループリーグ、そして代表の試合と連戦が続くため、このスーパーカップは、賞金を掛けたタイトルマッチなのだけど、今後を見据えたチームの熟成とターンオーバーをテーマとした試合になった。

鹿島はACLと同じ布陣。CBは岩政と京都から移籍の李正秀のコンビ。またダニーロが抜けた中盤には新外国人のフェリペ・ガブリエルが入った。現時点でのベストメンバーだろう。

対してG大阪は負傷者と調整不足でベストからの程遠い布陣。特に守備陣が大幅に変わった。CBは山口、中澤とも負傷で高木和道と菅井、中盤も明神がおらず、遠藤、ルーカスがそれぞれ1列下がってのプレー。FWも腕に負傷を抱えるチョ・ジェジンと若手の平井の2トップの編成となった。


鹿島は新外国人2名の入れ替わりがあったものの、鹿島らしい手堅いゲームコントロールは相変わらず。李正秀は京都時代も1vs1の強さに定評があったし、鹿島のDF陣にもすんなりとフィットするだろう。またフェリペ・ガブリエルも今日初めて見たが、秀でたテクニックはないけれど、周囲から使われるプレイヤーとしては機能していた。
このまま、チームが成熟していけば、今年も鹿島は強くなりそう。


G大阪は加地のゴールで90分では何とか引き分けたが、このゴール以外に特に鹿島の守備を脅かした展開はなく、苦しいゲームとなった。こないだの東アジア選手権の韓国戦でも思ったが、遠藤の状態が決して良いとは言えず、試合毎に目減りしているような印象を受ける。FWの外国人もまだ調子が上がってるとは言えず、苦しいシーズン序盤となるかもしれない。