J1 第8節 川崎vs神戸 (等々力)

三浦俊也が率いる神戸との対戦ということで苦戦を覚悟していた。三浦俊也にも神戸にも苦手意識がある。3ラインをしっかりキープしながらゾーンディフェンスでボールを絡め取ってくるだろうな。中盤は繋ぎづらいだろうから、ロングボールの蹴り合いになるかなと思っていた。

結果は想定外の3-0での快勝だった。正直、不安定な主審のレフェリングに助けられた部分もある。しかしそれ以上に神戸の守備が酷すぎた。
問題は最終ラインかもしれない。神戸は中盤の底にエジミウソン、松岡と運動量豊富な優秀なフィルターが2枚置いている。しかしラインが低すぎるために、エジミウソンと松岡がプレスを掛けづらくなっている。前に行けば、最終ラインとの間にスペースができるし、引いていると相手に自由にボールを回される。
エジミウソン、松岡と最終ラインとの信頼関係が構築できていないのかもしれない。川崎の3トップが自由にライン裏のスペースに侵入し、3得点を奪った。

三浦俊也は崩壊したチームを守備から立て直すことに定評がある指揮官だ。しかし自分のチームが窮地に陥っているとき、そこから打開することはこれまでの実績を見るとできていないように思う。

神戸はここから打開できるか。大久保以外に秀でた個人がいないだけにここでチームの建て直しができないと、降格の目はかなり高いと思う。