J2第10節 横浜FCvs甲府 (ニッパツ)

岸野さんの熱さにほだされて、2週続けて横浜FCの試合を見た。

昇格を目指して、シーズン前にクラブの命運を掛けた大補強を行った横浜FC甲府の両者としては絶対に落とせない一戦だった。結果は既報の通り前半で3点を取った横浜FCがその後大逆転負けを喰らうという結果に。
気持ちの入った試合になったが、共に守備面での拙さが目に付いた。充分な人数はいてもマークについていなかったり、セットプレーの対応などなど。昇格を狙う上ではこのレベルの守備では厳しい。

審判について。
以前3級審判を所持していたので、審判は常に万能ではないし、レフェリングにグレーな部分は常にあることは分かっている。選手も観客もそういう部分を理解した上で、素晴らしいゲームコントロールを行った審判には賞賛もすべきだと僕は思っている。
この試合で残念だったのは、試合後に横浜FCの選手に取り囲まれた審判団が、選手の整列もままならないままにピッチから逃げ帰るように走り去って退場してしまったことだ。どうやら報道によると、熱くなった横浜FCの選手を止めるためにコーチ陣が審判団に速やかに帰るように促したとのこと。
以前もJリーグではこういうことがあったようだけど、サッカーの審判が試合後に逃げ帰るのは、選手や観客に対して「今日の自分たちのレフェリングについては自信がありません」というのを表しているようなものだ。絶対的な存在であるはずの審判が尊厳や信頼を失う行為だ。Jリーグのような国内リーグ戦において、審判は今後もそのチームや選手の試合を裁く機会が絶対に訪れる。審判と選手と観客が良い信頼関係を作られなければ、良い試合は成り立たない。
Jリーグを裁いているのは日本最高峰のレフェリングスキルを持つ人材であるにもかかわらず、ずいぶんと情けない場面だった。