ACL 準々決勝1stレグ 川崎 vs 名古屋 2−1

手堅いポゼッションサッカーの名古屋を揺さぶるには、ともかく仕掛けてハイテンポの局面を作るしかないと思っていた。打ち合いに持ち込めればと思っていたが、ケネディのヘッドがプランを狂わせる。

ゆっくりと上がったショートクロスを頭一つ抜け出したケネディが頭で合わせて先制。
前半はジュニーニョレナチーニョも気持ちが入りすぎていたか、リキむ場面が多かった。


後半も手堅くポゼッションを進めてリスクを除外する名古屋に対して、川崎は有効打を見出せない。狭いコンパクトなプレーエリアでテセ、ジュニーニョレナチーニョの前3人は蓋になっていた。ここまでは相手の思うツボ。


川崎は強引に仕掛けに行く。相手のライン裏のスペースに蹴って、前線の3人を飛び込ませて起点を作る。まるでラグビーのような肉弾戦。


ここで得たFKを憲剛が直接ニアサイドにグラウンダーで蹴りこみ、先制。直後にその勢いのまま、憲剛が右ゴールラインを駆け上がり、クロスともシュートとも取れるライナー性のボールをゴール前へ。名古屋のGK広野が弾いたボールをジュニーニョが押し込み逆転。
名古屋はブルサノビッチ、三都州を投入するもペースを変えられず第1戦を制した。


来週の第2戦に向けて1点のリードを持って、名古屋に乗り込む川崎。ゲームコントロールができるような器用なチームではないから、むしろ第2戦もハイテンポの打ち合いを望む。早めに1点先制できれば言うことなし。そこで勝負は決まるだろう。